この記事では、1弦が切れやすくなる原因と長持ちさせるための具体的な対策を解説します。
「1弦は細いからしょうがない……」とあきらめる前にしっかりと原因と対策を把握しましょう!

弦代の節約とモチベーション維持のために頑張りましょう!
ギターの弦がすぐに切れる原因
まずは弦がなぜすぐに切れてしまうのかを把握しましょう。
主な原因はこちらです。
1つずつ解説します。
原因①:ブリッジやナットの摩耗・バリ

ブリッジやナットは弦と常に触れている箇所で、ここにとがっている部分や傷(バリ)があると、弦が擦れて少しずつ削られます。
ブリッジやナット付近で弦が切れている場合はこれが原因かもしれません。
特にお手頃なギターの場合、新品でも工場出荷時の加工でバリが残っていることがあります。
原因②:チョーキングなどの弦に負担がかかる奏法
チョーキングなどの弦に負荷がかかる奏法も弦が切れやすくなる原因の一つです。
頻繁に行う激しいプレイスタイルの場合は1回のライブで弦が切れてしまったりなんてこともあります。

弦のためにプレイスタイルを変えるわけにもいかないので直接の対策は難しいですね……
原因③:チューニングや弦交換時のミス
チューニングや弦交換時にペグを回しすぎたり、弦に折り目を付けてしまうのも切れやすくなる原因です。
原因④:弦が不良品である・状態が悪い
購入時の弦に折り目が付いてしまっていたり、買い溜めなどで湿気の多い環境に放置して錆びたりするのもすぐに弦が切れてしまう原因の一つです。
ギターの弦を長持ちさせるための対策
ここからは、ギターの弦を長持ちさせるための4つの対策を解説します。
1つずつ解説します。
対策①:ブリッジやナットのバリを取る
まずはブリッジやナットのバリを確認してみましょう。
弦の触れる部分にとがっている部分や傷があれば、それが弦を傷つけているかもしれません。
紙やすりなどでバリを削ることも可能ですが、不安であれば楽器屋さんに行って修理・調整をお願いしましょう!
対策②:チューニングや弦交換時の弦の巻き方を改善する
チューニングや弦交換時のペグの回し方にもいくつかコツがあります。
これらを守って優しく弦交換をしてあげましょう!
対策③:練習後に弦の汚れを拭きとる
ギターを演奏すると必ず弦に手汗や垢が付きます。
練習後はクロスで弦をつまむように包んで1本ずつ拭き取りましょう!予想以上に手垢が取れてビビります(笑)

ギター本体やフレットを拭くのにも必ず使うのでクロスは何枚か準備しておきましょう!
対策④:コーティング弦を使用する(おすすめ)
コーティング弦を使用することで弦の寿命がかなり伸びます。
コーティング弦は、通常のギター弦の表面に極薄い樹脂やポリマーの膜をコーティングした弦のことです。
有名なのは Elixir(エリクサー) や D’Addario EXP などで、普通の弦に比べて寿命が長く、切れにくいという特徴があります。
メリット・デメリットは以下の通りです。
- 錆びにくい:膜が汗や湿気から金属を守る
- 汚れが付きにくい:ホコリや皮脂が巻き弦の溝に入り込みにくい
- 寿命が2〜3倍:普通の弦より長持ちする(3ヶ月~半年)
- 価格が高め:1セットで1500~2000円ほど
- 感触が違う:「ツルツルした」感触が好みでない人もいる
- 音色の違い:パリッとした音になり、通常の弦とは少し異なる
コーティング弦は、価格は高めなので躊躇しがちですが、その分弦のサビなどの劣化を防いでくれるので全然元がとれます。
また、コーティング弦特有のツルツルした感触については、個人的にはスライドがやりやすいのでメリットだと思っています。
音色についても好みは分かれると思いますが、個人的には好きな音です。

前は1ヶ月ちょっとで弦交換でしたが、コーティング弦に乗り換えてから弦交換が3ヶ月~半年に1度になったのでめちゃおすすめです!!!
まとめ
以上、弦が切れやすい原因と対策でした。
弦は消耗品ですが、原因を知って正しい対策をすれば寿命は大きく伸ばせます。
今回紹介した方法を実践すれば、弦代の節約はもちろん、演奏中に突然弦が切れる不安も減らせます。
ぜひ今日から試して、快適なギターライフを楽しんでください!